【2025年4月最新】国内外OTAの手数料まとめ! 2025年4月17日

【2025年4月最新】国内外OTAの手数料まとめ!

「複数のOTAに登録しているけど、それぞれの手数料がどれくらいかかっているか把握できていない…」「新しくOTAに登録したいが、どのサイトが手数料的にお得なのか知りたい」といった悩みをお持ちではありませんか?宿泊施設を運営するにあたって、OTA(Online Travel Agency)の手数料は売上に直接影響する重要な要素です。この記事では、2025年4月時点の国内外OTA手数料の比較と、基本的な計算方法をわかりやすく解説します。さまざまなOTAの最新手数料情報を知り、自施設に最適なOTAミックス戦略の参考にしていただければ幸いです。

OTAの仕組み

OTAとは?基本的な理解から始めよう

OTA(Online Travel Agency)とは、インターネット上で宿泊予約を受け付ける旅行代理店のことです。日本では楽天トラベルやじゃらん、海外ではBooking.comやExpediaなどが代表的です。宿泊施設オーナーにとって、OTAは広範囲の顧客へのアプローチを可能にする重要な販売チャネルとなっています。

OTAを利用するメリット
・自社サイトだけでは難しい幅広い集客が可能
・予約システムを自前で構築する必要がない
・クレジットカード決済や多言語対応など様々な機能が利用できる
・国内外の旅行者に対して施設をアピールできる

OTAの基本的な仕組み

OTAは宿泊施設と宿泊客をつなぐプラットフォームです。宿泊施設側はOTAに部屋の情報や料金、空室状況などを登録します。宿泊客はそれらの情報を見て予約を行います。予約が成立すると、OTAは手数料(コミッション)を差し引いた金額を宿泊施設に支払います。

手数料は通常、宿泊料金に対する一定の割合(%)で設定されており、OTAごとに異なります。また、近年では基本手数料に加えて、検索結果での表示位置を上げるための追加費用などが発生するケースも増えています。

OTAの仕組み

OTAと自社予約の違い

OTAを通じた予約と自社サイトやSNSからの直接予約には大きな違いがあります。最も大きな違いは手数料の有無です。直接予約の場合、OTAへの手数料が発生しないため、その分の利益を宿泊施設が得ることができます。

ただし、自社での集客には別の形で時間やコストがかかることも考慮する必要があります。自社サイトの構築・維持費、SEO対策、SNS運用、リピーター獲得のための施策など、見えないコストも存在します。理想的には、OTAと自社予約をバランスよく組み合わせることが重要です。

【2025年最新】主要OTA手数料一覧

2025年4月現在の主要OTA手数料をご紹介します。各OTAの手数料率を把握することで、どのOTAを重点的に活用するか、または新たに登録を検討すべきかの判断材料になります。

国内OTA手数料

OTA名 基本手数料率 備考
楽天トラベル 8%〜9.25% プラン内容・施設ランクにより変動
じゃらん 8%〜10% プラン内容・表示順位により変動
一休.com 10% 高級施設向け・プラン内容により変動
Relux 12% 厳選された宿を掲載するプラットフォーム
るるぶトラベル 8%〜10% JTBグループ
ちゅらとく 8% 沖縄特化型予約サイト
国内OTAの手数料率は、契約内容や施設のグレード、掲載するプランの種類などによって変動します。また、キャンペーン参加時には追加の手数料がかかる場合もあります。詳細は各OTAの契約内容を確認してください。

沖縄のゲストハウスを運営されているなら、地域特化型の「ちゅらとく」は手数料が比較的安いのでチェックしてみる価値があります。ただし、集客力も考慮して判断することが重要です。

海外OTA手数料

OTA名 基本手数料率 備考
Booking.com 15%〜25% 地域・Visibility Booster利用状況により変動
Expedia 15%〜30% マーケティングプログラム参加状況により変動
Agoda 15%〜25% プログラム参加状況により変動
Airbnb 15%
Trip.com 15% 中国市場向け、露出度により変動
OTAの仕組み

主要OTAの手数料詳細と計算例

ここでは、主要OTAの手数料がどのように計算されるのかを具体的に解説します。基本的な計算方法と実際の事例を理解することで、各OTAからの実質収入を正確に把握できるようになります。

楽天トラベルの手数料計算

楽天トラベルの手数料体系は基本料率にポイント原資や各種オプションが加算される仕組みです。2025年4月時点での手数料率と計算方法を解説します。

区分 手数料率 適用範囲・条件
基本送客手数料 7%(基本)
8.25%(基本)
大人1名利用
2名以上利用
ポイント原資負担 +1% すべての国内宿泊予約
国内合計 8%(1名)
9.25%(2名以上)
基本+ポイント
キャンセル無料、ノーショーは課金
グローバル販売 10% 海外ユーザー向け表示(提携先経由は12%)
RaCoupon(自社設定) 3%・6%・8% クーポン額を施設が負担
楽天企画型クーポン 0%・3%・5% 楽天主導キャンペーン
ボーナスプログラム +3%〜(1%刻み) 露出強化・上限なし
Inbound Boost Program +5% 訪日客向け割引+広告
楽天アフィリエイト経由 +1.3% アフィリエイト経由予約
オンラインカード決済 +2%
楽天トラベル手数料の構造
国内予約手数料 = 基本送客手数料 + ポイント原資(1%) +(任意)クーポン料率 +(任意)ボーナス/Inbound Boost/アフィリエイト

基本手数料とポイント原資1%が必須コストとなり、クーポン・ポイントアップ・露出強化などのオプションを追加すると、実質的な手数料率は上昇します。複数のオプションを併用すると、実質手数料が15%を超える場合もあるので注意が必要です。

計算例

例:税込20,000円/2名1泊、RaCoupon3%+ボーナス+3%を併用した場合

内訳 計算 負担額
基本手数料 20,000円 × 8.25% 1,650円
ポイント原資 20,000円 × 1% 200円
クーポン 20,000円 × 3% 600円
ボーナス 20,000円 × 3% 600円
合計負担 3,050円(15.25%)
実務上のチェックポイント
・露出強化の効果測定を定期的に実施する(ボーナスプログラムは1カ月単位で参加・離脱可能)
・費用対効果を月次で可視化し、ROIが合わない場合は速やかに停止する
・海外販売は料金戦略を分ける(グローバル10%→提携12%になる流通経路あり)
・クーポン設計はターゲットを絞る(”ダイヤ/プラチナ限定”や”休眠顧客”フィルタは費用増)

じゃらんの手数料計算

じゃらんnetの手数料体系は、基本システム利用料にポイント原資負担や各種オプションが加算される形です。2025年4月時点での手数料率と計算方法を見ていきましょう。

区分 手数料率 適用範囲・条件
基本システム利用料 6%(1名)
8%(2名以上)
宿泊料金(税込)に対して課金
ポイント原資負担 +2% メインポイント1%+じゃらん限定1%
国内合計手数料 8%(1名)
10%(2名以上)
基本+ポイント原資
キャンセル無料・ノーショーも課金対象
グローバル販売 12% 海外ユーザー向け(ポイント付与なし)
事前カード決済 +2% 予約時オンライン決済を選択
販促クーポン 3% 宿独自/じゃらん企画のクーポン利用分
ポイントUPプラン 1–10%(任意) 追加ポイント率と同率を施設負担
特集広告参加料 1.5万〜2万円/回 スペシャルウィークなど
じゃらん手数料の構造
国内予約手数料 = 基本6/8% + ポイント原資2% +(任意)事前カード決済2% +(任意)クーポン3% +(任意)ポイントUP n% +(任意)特集広告参加料

基本手数料とポイント原資2%が必須コストで、事前決済やクーポン、ポイントアップなどを活用すると、実質手数料率は大きく上昇します。特に事前カード決済を選択すると、基本手数料に2%の上乗せに加え、売上処理料と決済手数料も発生するため注意が必要です。

計算例

例:税込20,000円/2名1泊、事前決済&自社クーポン3%を併用した場合

内訳 計算式 負担額
基本手数料 20,000円 × 8% 1,600円
ポイント原資 20,000円 × 2% 400円
事前決済割増 20,000円 × 2% 400円
クーポン手数料 20,000円 × 3% 600円
売上処理料 15円/件 15円
決済手数料 20,000円 × 1.5% 300円
合計 3,315円(16.6%)
実務上のチェックポイント
・クーポン・ポイント過剰付与に注意:追加施策が重なると手数料が簡単に15%を超えます
・事前決済のメリットとコスト:ノーショー防止効果はありますが、実質3.5%以上のコスト増となります
・グローバル販売の価格戦略:12%手数料と為替変動を考慮した料金設定が必要です
・特集広告は早めに効果測定:参加費とポイント負担を含めたCPAを算出し、成果が出なければ見直しましょう

Booking.comの手数料計算

Booking.comは海外OTAの中でも最も大きな集客力を持ちますが、手数料体系もやや複雑です。2025年4月時点での手数料率と計算方法を解説します。

区分 手数料率 適用範囲・条件
基本コミッション 15%(標準) 世界共通の目安(国・物件タイプで10–25%の幅あり)
プリファードプログラム
(Preferred Partner)
+3% 上位約30%の施設が参加可
検索順位アップ・👍バッジ表示
プリファードプラス
(Preferred Plus)
+5% プリファード参加施設のうち成績上位層
さらなる露出強化・平均予約+30%
露出の強化
(Visibility Booster)
+0–15%(任意) 任意の日付を指定しスライダーで設定
最大+30%まで設定可
Payments by Booking.com
処理手数料
2.5% Booking.comが決済代行し銀行振込
Genius割引 10%(Lv1)
15%(Lv2)
20%(Lv3)
ロイヤルティ会員向け自動値引き
※手数料ではなく宿泊単価の減額
キャンセル/ノーショー課金 料金徴収分に同率 返金不可・一部返金可の予約も対象
Booking.com手数料の全体像
総コスト = 基本15% +(任意)プリファードプログラム 3% +(任意)プリファードプラス 5% +(任意)露出の強化 0–15% +(必須)Payments処理手数料 2.5%
※Genius割引は客単価を減額する方式

基本コミッション15%に加え、検索表示順位を上げるためのプログラムや決済手数料が加算される仕組みです。特に、複数のプログラムを組み合わせると、実質手数料率は25%を超えるケースも少なくありません。

計算例

例:税込20,000円/1泊、プリファードプログラム+露出の強化5%+Payments2.5%を利用した場合

内訳 計算 負担
基本コミッション 20,000円 × 15% 3,000円
プリファードプログラム 20,000円 × 3% 600円
露出の強化 20,000円 × 5% 1,000円
決済処理費 20,000円 × 2.5% 500円
合計負担 5,100円(25.5%)

※ Genius 10%を設定すると客支払額が18,000円になり、上記率は18,000円を基準に再計算されます。

実務上のチェックポイント
・上乗せ率は累積するため、プログラムを重ねると総手数料が30%超になるケースもあるのでROIを必ず検証する
・Visibility Booster(露出の強化)は空室が多い日程だけに期間限定で設定し、効果測定を月次で確認する
・決済代行コストはPayments by Booking.comを使う場合は1–3.1%が確定コスト(自社決済なら不要だがチャージバック対応は自己責任)
・Geniusの扱いは手数料ではなく「値引き」なので粗利に直結する(料金に上乗せして相殺するかを検討する)

Expediaの手数料計算

Expedia Group(Expedia・Hotels.comなど)は欧米を中心に強い集客力を持つOTAグループです。2025年4月時点での手数料体系と計算方法を解説します。

区分 手数料・割引率 適用範囲・条件
基本コミッション 15%前後
(12–18%が一般的)
Hotel Collect(現地決済)・
Expedia Collect(事前決済)の双方で発生
掲載順位向上ツール
+1–20%
(スライダー設定)
任意期間・日程を指定して検索順位を上げる
最大+30%まで加算可
会員限定プロモーション
(Member Deal)
最低10%割引 One Key™会員限定価格
※コミッションではなく客単価の値引き
VIPアクセス 料金割引なしでも参加可
多くの施設が10%割引+特典を設定
招待制:高評価施設のみ
露出強化・優先サポートを提供
スポンサード広告
(Travel Ads)
CPC課金 クリック課金型広告
コミッションとは別枠の広告費用
Expedia Virtual Card
(EVC)決済
追加料率なし Expedia Collect予約の受取方法
通常のカード加盟店手数料のみ
Expediaの手数料計算の基本
Hotel Collect予約:販売価格 × 基本コミッション(例15%)
Expedia Collect予約:販売価格 − 基本コミッション(控除後NET)を受領
追加コスト:掲載順位向上ツール加算% + スポンサード広告費(任意)
割引要素:会員限定プロモーション10%/VIPアクセス特典 など

基本コミッションは15%前後が一般的ですが、掲載順位向上ツールを使用すると実質手数料が大幅に上昇します。また、会員限定プロモーションやVIPアクセスを利用すると販売価格自体が減額されるため、収益計算に注意が必要です。

計算例

例:Hotel Collect予約(税込20,000円)、掲載順位向上ツール+10%、会員限定プロモーション10%を適用した場合

ステップ 計算 負担額
売価(会員割引後) 20,000円 × (1 − 10%) 18,000円
基本コミッション 18,000円 × 15% 2,700円
掲載順位向上ツール 18,000円 × 10% 1,800円
総負担 4,500円(実質手数料率25%)
実務上のチェックポイント
・掲載順位向上ツールは効果測定を毎週確認し、効果の薄い時期は速やかに調整しましょう
・決済モデルの選択:Expedia Collectはノーショーリスクがないメリットがある一方、入金遅延のデメリットもあります
・会員限定プロモーションを他OTAと併用すると価格バランスが乱れやすいため、チャネルマネージャーでの一元管理をおすすめします
・VIPアクセス特典のコスト(10%割引+朝食提供など)も考慮した収益計算が必要です

Agodaの手数料計算

Agoda(アゴダ)はアジア市場に強いOTAで、特に東南アジアや東アジアからの集客に効果的です。2025年4月時点での手数料体系を解説します。

区分 手数料・割引率 適用範囲・条件
基本コミッション 約12%前後
(国・施設により10–25%)
Hotel Collect(現地決済)・
Agoda Collect(事前決済)共通
掲載順位向上ツール
(Agoda Growth Express/AGX)
施設が設定する追加コミッション
例:+2–15%
指定期間・ターゲットに対し検索順位ブースト
キャンセル分は課金対象外
プリファードパートナープログラム
(Agoda Growth Program/AGP)
追加料率は非公開
(業界慣行は+3%前後)
招待制:稼働率・クチコミなど基準クリア時
“Preferred Partner”バッジ付与
会員限定プロモーション
(Agoda VIP Silver/Gold/Platinum)
任意割引5–15%が一般的 ログイン会員限定販売
取消率平均30%減
リスティング広告
(Sponsored Listings)
CPC課金 クリック毎に料金発生
予算上限を設定可能
Agoda Collect決済
(UPC=バーチャルカード)
追加料率なし 事前決済予約の受取方法
通常のカード加盟店手数料のみ

手数料計算例

例:Hotel Collect予約18,000円の場合

内訳 計算 負担額
基本コミッション12% 18,000円 × 12% 2,160円
掲載順位向上ツール(AGX)+8% 18,000円 × 8% 1,440円
実質手数料額 3,600円(20%)

※AGXの追加分は「到着後に確定した予約」のみに課金されるため、事前キャンセル分には発生しません。

Agoda活用のチェックポイント
・AGX運用:週次でROIを確認し、稼働が弱い日付だけに限定。追加コミッションが20%を超えないよう注意
・AGP加入判定:露出向上効果は高いが、想定ADRと追加販促費を試算し、利益率を確保した上で参加
・VIP割引の整合性:他OTAや自社サイトと価格差異が生じやすい。チャネルマネージャーで一括管理を推奨
・Agoda Collectの入金サイクル:ゲストチェックアウト後に一括送金(週次)。キャッシュフローを鑑み現地決済と併用

Agodaはアジア圏からのインバウンド集客に強いOTAです。沖縄は特にアジアからの旅行者に人気があるため、検討する価値があります。ただし、AGX(掲載順位向上ツール)などの追加コミッションは効果を見ながら調整し、実質手数料率が高くなりすぎないように注意することが重要です。

手数料の計算方法を理解するのは大切ですが、実際の運用では「月間の売上全体に対してどれだけの手数料を払っているか」という視点も重要です。月次の収支レポートで手数料率を分析することをおすすめします。

OTA手数料一覧(比較表)

各OTAの手数料を比較しやすいよう、国内外OTA手数料比較2025として一覧表にまとめました。施設の特性やターゲットに合わせて、最適なOTAの組み合わせを検討する際の参考にしてください。

OTA名 合計手数料 事前決済割増
楽天トラベル ・1名利用 8.0%(基本手数料7.0% + ポイント負担1%)
・2名以上 9.25%(基本手数料8.25% + ポイント負担1%)
・グローバル 10.0%(基本手数料10.0%) ※人数による変動なし ※提携先販売時は12%
あり: +2%
じゃらんnet ・1名利用 8.0%(基本手数料6.0% + ポイント負担2%)
・2名以上 10.0%(基本手数料8.0% + ポイント負担2%)
・グローバル 12.0%(基本手数料12.0%)
あり: +2%

※さらに売上処理料15円/件 + 決済手数料1.5%が発生
るるぶトラベル ・1名利用 8.0%
・2名以上 10.0%
あり: +2%
一休.com 10% あり: +3%
手数料10%+0.5%(予約ダウンロード利用料)または、月額5250円のサイトコントローラー費用の選択が必要。
Relux 12%
当月にチェックアウトが1件でもあれば、サイトコントローラー利用費として5,500円(税込)が発生
あり: +2%
ちゅらとく 8%
タイムセール時: +7%
(沖縄特化型予約サイト)
なし
Booking.com ・基本コミッション 12%

【追加費用】
・プリファードプログラム +3%
・プリファードプラス +5%
・露出の強化(Visibility Booster) +0–15%(任意設定)
・Genius割引 10%/15%/20%(ランクにより異なる)
※Genius割引は手数料ではなく宿泊単価の減額

Payments by Booking.com
処理手数料 2.3%
Expedia ・基本コミッション 15%
【追加費用】
・掲載順位向上ツール +1–20%(スライダー設定)
・会員限定プロモーション 最低10%割引
・VIPアクセス 多くの施設が10%割引+特典を設定
※会員限定プロモーションとVIPアクセスはコミッションではなく客単価の減額
基本的に事前決済と現地決済の両方可能
現地のみの場合は、-2%
Agoda ・基本コミッション 約12%前後
※国・施設により——10–25%

【追加費用】
・掲載順位向上ツール(AGX) +2–15%(施設設定)
・プリファードパートナープログラム +3%前後(非公開)
・会員限定プロモーション 5–15%割引
※会員限定プロモーションは手数料ではなく客単価の減額

Agoda Collect決済は
追加手数料なし(通常のカード加盟店手数料のみ)
Airbnb ・ホスト手数料 15% 基本的に事前決済システム
追加手数料なし
Trip.com 15% 基本的に事前決済システム
決済処理手数料 1–3%
注意点!
上記の手数料率は基本料率であり、実際にはさまざまな要因で変動します。また、基本手数料以外にも、決済手数料、為替手数料、広告費用などが発生する場合があります。契約前に必ずすべての費用項目を確認しましょう。

手数料だけでOTAを選ぶのではなく、「どんなお客様を集客したいか」を考えるのが大切です。例えば、外国人旅行者を増やしたいならBooking.comやAgodaは手数料が高くても登録する価値があります。目的に合わせてOTAを選ぶことが重要なポイントです。

まとめ:OTA手数料を踏まえた運用戦略

この記事では、国内外OTA手数料比較2025として、主要なOTAの手数料率と基本的な計算方法について解説しました。最後に、OTA手数料を踏まえた効果的な運用戦略についてまとめます。

効果的なOTA活用のポイント

  • 手数料だけで判断しない:手数料率が低くても集客力が弱ければ意味がありません。手数料と集客力のバランスを考慮しましょう。
  • ターゲット客層に合わせて選ぶ:施設のコンセプトや場所、提供するサービスに合わせて、ターゲットとなる客層が利用するOTAを優先的に選びましょう。
  • 複数のOTAを組み合わせる:リスク分散と多様な客層へのアプローチのために、2〜5つのOTAを組み合わせて利用することをおすすめします。
  • サイトコントローラーの活用:複数のOTAを管理する場合は、サイトコントローラー(チャネルマネージャー)を導入して一元管理すると効率的です。
  • 直接予約の促進:最終的には手数料のかからない直接予約の割合を増やす戦略を持ちましょう。OTA経由の宿泊客に次回は直接予約してもらえるよう工夫することが重要です。
OTA別の活用方法の例
楽天トラベル・じゃらん:国内の一般的な旅行者向けの基本的な集客
一休.com・Relux:高単価の宿泊プランを提供する場合
Booking.com・Expedia:外国人旅行者を集客したい場合
ちゅらとく:沖縄地域に特化した集客
Airbnb:個性的な体験を提供する小規模施設の場合

2025年は各OTAの競争が激化し、手数料体系も複雑化している傾向にあります。定期的に各OTAからの集客状況と実質収益を分析し、最適なOTAミックスを見直していくことが重要です。

また、OTAに依存しすぎないよう、自社サイトやSNSを活用した直接予約の獲得も並行して進めることで、長期的に安定した収益構造を築いていきましょう。

最後に大事なのは「継続的な分析」です。毎月どのOTAからどれだけの予約があり、いくらの手数料を払ったのか記録して、定期的に見直すことをおすすめします。データに基づいた判断が成功の秘訣といえるでしょう。

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